2007.01.30 (Tue)
フリーターと就職の話
フリーターの問題が盛んに聞かれるようになって久しいですが、私も大学を出てすぐ就職したわけではないのです。何をしていたかというと、まだ勉強したりないと思ったので、大学院の試験を受けました。で案の定不合格だったので、聴講生として大学に通いながらゲームセンターでアルバイトしていたのです。
大学在学時に教職の単位を中途半端に取っていたので、聴講生になったのを機会に、教職の単位をぜんぶ取ることにしました。就職は学術系の出版社が第1志望でしたが、教員免許を取るための勉強は無駄にはならないし。それで2年かけて無事に教員免許を取得したら、意外なことに、免許をもらってすぐに大学の教務課から電話があったのです。「××県の○○中学校に赴任してほしい」と。「教員が1人ノイローゼで入院したので至急!」というのです。
その時期が9月なのですよ。私としては翌年の3月まで聴講生でいるつもりだったし、アルバイトもあるので即答を避けたのですが、教務課の人いわく「あなたしかいない!」と。「なんでですか?」と聞きましたら、「あなた以外だと新卒しかいない。新卒では勤まらない」と。私のように卒業後にアルバイトしながら勉強を続けているような人がふさわしいというのです。
「私ただの就職浪人ですよ」と言ったら、「だからいいのです!」とまあ大変な買いかぶりなんだけど、教務課の人の言わんとするところも理解はできたわけですよ。大学出て2年つまり24歳になると、大学4年生の幼い点が見えるんですね。たかが2年だけど、この差って確かにあるのですよ。それで教務課の人の熱意におされたこともあって、その○○中学校に赴任することにしたのです。これが私の最初の就職でした。
赴任してみて、前任の先生がノイローゼになった理由はすぐにわかりました。予想はしていたけど、要するに変な子供がいっぱいいて、暴れているわけですよ。でも私にしてみれば、アルバイト先のゲーセンにいた高校生の子たちの方がよっぽど変だったので、私なりに淡々と対処したわけです。あしらうというと言葉が悪いかもしれないけれど、力まずに子供に接するということですね。これって新卒時の自分だったらできなかったと思います。
私は国語の担当でしたが、勉強できない子でも石川啄木の『一握の砂』を書写させたりすると、「かの旅の 汽車の車掌がゆくりなくも 我が中学の友なりしかな」なんていう詩に心を打たれたのか泣いている子もいるのです。可愛いところもあるわけですね。もちろん生活指導もありますから、シンナー中毒の女の子の面倒を見たり、万引きした子の指導とかもやるわけで、これはやっぱり新卒だったら厳しいだろうなとは思いましたね。
そんなわけで、私の経験はあまり一般化できないかもしれないけれど、フリーター経験を経てから就職するということが、私にはマイナスには思えない。だから大学卒業後にずっと就職活動を続けている人や、アルバイトをしながら自分に合う仕事を探している人のことは応援したいし、そういう人を評価する社会の目というのも大事だと思うのです。
リクルートの新しい求人サイトで 「リクナビ 卒業してからの就職」というのがオープンしたのですが、そういうサイトを活用して、自分に合った仕事を見つけられる人が増えればいいなと思いますね。このサイトは期間限定なので、4月入社を目指す人は、いますぐ見に行くのがよいと思います。卒業してからの就職、悪くないと思いますよ!

2006.12.12 (Tue)
よくあることなんだけど・・・
契約している会社で新しい雑誌を作るんで、それに載せる原稿を頼まれたんだけど、理不尽なダメ出しくらってヤレヤレです。以前なら文句の1つも言ったと思うけど、よくあることなんで、慣れたんですかね。「わかりました、やりなおしますね」と淡々と反応しましたよ。
業種は伏せるけど、最初に頼まれたときの条件は、こうだったんです。
「ふだん本なんか読まない人を対象にさ、下品でも何でもいいから書いてよ。理屈こねるような内容はダメだよ。テレビ番組の感想でも書いてよ」
こういうのって、かえって難しいんだけど、いちおうテレビ番組の感想とかを書いたのです。で、その文章がまずいとかいうならまだわかるんだけど、ダメ出しの理由はこう。
「テレビ番組の感想かー。もっと別のことでさ、理屈に強い人でも読んで手ごたえのあるものじゃないとダメなんだよね。文体はこれでいいから、ある程度の読書家をうならせてよ」
私が思ったのは、ああ自分も年とったのかな、ということ。何を言われても全然頭に来ないんですよね。次に何すればいいかなと落ちついて考えている自分がいるんです。で、これは言うとおりにして理屈こねた文章書いたら、またダメ出しだな、てこともわかるんです。
だからこういうときって、「前に言ったことと違うじゃないですか」なんて文句言っても無駄なのですよ。向こうはもう前に言ったことなんて忘れてるんだし、その都度気まぐれでテキトウなこと言ってるだけだから。ただ、それでも向こうもイイものを作りたいって希望はあるのよ。だから、こちらから提案してみる手もあるの、「こういうのどうです?」って。
たとえば、「最近こんなテレビ番組があるんですけど、その見所を紹介しつつこんな展開はどうですか?」みたいなことを言ってみると、「そうね、それもいいかも」って話になったりするわけ。そうすると向こうもだんだん最初の注文を思い出して、「そういえばテレビの感想を書いてくれって言ったっけな」と、口には出さないけど、気づくことがあるのですよ。
ケンカするのは簡単だし、じゃやめます、ていうのも簡単だけど(私はフリーランスだし)、仕事って最初から無理を聞く覚悟がないとできないですよね。向こうは仕事を与えてるって感覚だから、とりあえず偉そうにしてみて、こっちの様子を見てるってこともあるからね。まあ上記の人はそういうわけでもなさそうなんだけど。
とりあえず今日は何もせずに、テレビでも見てようかなと思うわけです。理不尽なことでも、人に文句を言われる経験って大事ですよ。思わぬ自分を発見できるから。まあしかし、よく私、怒らなかったなぁ。ホントに精神的に老けたんですかね。それもまた複雑な話ですね。
業種は伏せるけど、最初に頼まれたときの条件は、こうだったんです。
「ふだん本なんか読まない人を対象にさ、下品でも何でもいいから書いてよ。理屈こねるような内容はダメだよ。テレビ番組の感想でも書いてよ」
こういうのって、かえって難しいんだけど、いちおうテレビ番組の感想とかを書いたのです。で、その文章がまずいとかいうならまだわかるんだけど、ダメ出しの理由はこう。
「テレビ番組の感想かー。もっと別のことでさ、理屈に強い人でも読んで手ごたえのあるものじゃないとダメなんだよね。文体はこれでいいから、ある程度の読書家をうならせてよ」
私が思ったのは、ああ自分も年とったのかな、ということ。何を言われても全然頭に来ないんですよね。次に何すればいいかなと落ちついて考えている自分がいるんです。で、これは言うとおりにして理屈こねた文章書いたら、またダメ出しだな、てこともわかるんです。
だからこういうときって、「前に言ったことと違うじゃないですか」なんて文句言っても無駄なのですよ。向こうはもう前に言ったことなんて忘れてるんだし、その都度気まぐれでテキトウなこと言ってるだけだから。ただ、それでも向こうもイイものを作りたいって希望はあるのよ。だから、こちらから提案してみる手もあるの、「こういうのどうです?」って。
たとえば、「最近こんなテレビ番組があるんですけど、その見所を紹介しつつこんな展開はどうですか?」みたいなことを言ってみると、「そうね、それもいいかも」って話になったりするわけ。そうすると向こうもだんだん最初の注文を思い出して、「そういえばテレビの感想を書いてくれって言ったっけな」と、口には出さないけど、気づくことがあるのですよ。
ケンカするのは簡単だし、じゃやめます、ていうのも簡単だけど(私はフリーランスだし)、仕事って最初から無理を聞く覚悟がないとできないですよね。向こうは仕事を与えてるって感覚だから、とりあえず偉そうにしてみて、こっちの様子を見てるってこともあるからね。まあ上記の人はそういうわけでもなさそうなんだけど。
とりあえず今日は何もせずに、テレビでも見てようかなと思うわけです。理不尽なことでも、人に文句を言われる経験って大事ですよ。思わぬ自分を発見できるから。まあしかし、よく私、怒らなかったなぁ。ホントに精神的に老けたんですかね。それもまた複雑な話ですね。
