2008年01月 / 12月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫02月

2008.01.07 (Mon)

精神医学に依存する不幸

06年11月18日の読売新聞の記事で今一生氏が友人を亡くした話を書いています。
 「精神科で処方される向精神薬の過剰摂取(オーバードーズ)で心肺機能が弱まっており、銭湯での熱い湯が命取りになった。死ぬつもりなどなかったろうに」
氏は、オーバードーズによる衰弱で望まない死を迎えた友人が何人もいると言い、薬漬けにする精神科医の対応を問題視しています。「精神医学に依存し、そこから抜け出せない若者が多い」とも。

抗うつ薬の危険性が、日本ではまだ常識になっていないようです。刃物を振り回す少年の事件について、彼がいかなる薬に依存していたかは公表されません。元製薬会社の人に聞いた話ですが、すべてと言っていいほど薬が原因であることはわかっているそうです。この問題は、最近入手できた「不思議ナックルズ」vol.12で取り上げられていました。その記事では、渋谷歯科医一家バラバラ事件の背景にも薬の問題があるのではないかと推定されています。

アメリカの銃乱射など、犯人が抗うつ薬を服用していたことが明らかな事件もありますが、日本で起きている凶悪事件も、背景に抗うつ薬があることは当然疑えます。というより、そのことがわかっている事例もあるのです。なぜか報道されないだけです。恐ろしいのは、薬の依存性を計画的に悪用すれば、意図的に事件を起こせることです。これは元製薬会社の人も危惧していたことですが、私が知るかぎり、そこまで踏み込んで書いているのは、小池壮彦氏によるナックルズの記事だけです。

5日に東京の品川で、また少年が典型的な事件を起こしましたが、テレビはあいかわらず表向きの情報を垂れ流すだけです。以下に産経新聞の記事を転載しますが、ポイントは最後の1行です。


「人間関係でトラブル」品川の通り魔、100円ショップで包丁購入
2008.1.6 19:27

東京都品川区の戸越銀座通り商店街で5人が刃物で切り付けられた事件で、殺人未遂の現行犯で逮捕された同区の私立高校2年の少年(16)が、警視庁荏原署の調べに「人間関係のトラブルに悩んでいた」などと供述していることが6日、分かった。同署は学校関係者らから事情を聴き、動機の解明を進める。犯行に使った包丁は犯行直前に100円ショップで購入していたことも判明した。

少年は逮捕時、「誰でもいいから皆殺しにしたかった」と話していたが、その後「人間関係のトラブルがあって、悩んでいた」と供述。少年の家族はトラブルを把握しておらず、同署は通り魔に至った動機との関連を調べている。

少年は犯行時3本の包丁を所持していたが、同署の調べで3本とも品川区内の100円ショップで購入していたことが分かった。買ったのは犯行直前の午後2時半ごろだった。

少年は学校名や名前などを素直に話し、冷静な様子で取り調べに応じているが、被害者への謝罪の言葉はないという。

少年の自宅は、戸越銀座商店街のある品川区内だが、離れた位置にあることから、犯行場所を選んだ理由についても追及している。

調べでは、少年は5日午後3時20分ごろ、東急池上線戸越銀座駅前東側の路上で30歳と42歳の女性会社員を刺してけがをさせた後、商店街を西へ移動。派遣社員の女性(28)の服を切りつけ、数十メートル先で男性(61)のコートの背部を複数回切りつけた。さらに女子高生(18)のジャージーを切った。少年は「神の裁きを」と絶叫していたという。

少年は数年前から精神科に通院していたといい、昨年12月に投薬を受けた際の処方箋(せん)も見つかった。


事件の核心は「投薬を受けた際の処方箋」にあるわけですが、報道では示唆に留めているのです。私たちが知らなければいけないことは、ちゃんと報道してほしいものです。
EDIT  |  08:43  |  医療  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑
 | BLOGTOP |