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2007.05.17 (Thu)

カレーといえば・・・

カレーといえば印度人だけど、これまでに食べた中で印象に残っているカレーといえば、子供の頃に近所にあった「ヴー」というレストランのカレーなのです。これをヒントに改良したのがうちの母親の作るカレーだったんだけど、なぜ改良が必要だったかというと、うちの親父が何かというとカレーにソースをかけるので、ついに母親が怒ったというわけ。それなりに苦労して味付けしてるんだから、食べる前にあっさりソースをかけるなと。それでいいなら味付けはいらないのだと。

それで父親がいうには「だったらヴーのカレーでも食いに行こう」というわけで、母親がヴーのカレーを研究しはじめたわけ。このレストランはいわゆる昔ながらの洋食屋さんで、定番の目玉焼き乗せハンバーグとかフツーにおいしいオムライスとかが人気なのはもちろんだったんだけど、なんといってもカレーが抜群で当時「ヴーのカレー」といえば誰もがひれ伏す水戸黄門の印籠みたいなもので、店主は印度人だろうとか奥さんが印度人なのよとか都市伝説めいた評判が立っていたのです。

おいしいカレーは辛くて甘いんですよね。辛い中に甘さが隠れていて、それがいわゆるコクというやつだと思うけど、うちの母親のカレーは甘いのです。私はそれでいいんだけど、父親としては甘すぎると感じていたようで、それでソースをかけていたらしい。でもこの甘いカレーの正体は実は母方のおばあちゃんにあって、どうやら母親の家では代々カレーは甘口だったのです。それが父親の口に合わない。父親は「カレーは辛いからカレーなんだ」とか当時の親父ギャグを言ってたわ。

まあヴーのカレーはプロの味だから母親が真似しようったって無理なわけで、そのうち父親も妥協して甘口カレーでもよしとしたみたい。私が子供の頃、カレーのルーはもちろん固形のやつが売っていたけど、辛口と甘口しかなかったんですよね。中辛というのはなかったんです。あれを某メーカーが新製品として出したのは、少なくとも私が小学校を卒業して以後でしたよ。そのころからカレーは中辛が一番おいしいということで落ち着いて、そうこうするうちにヴーもつぶれちゃったのです。

いまではすごくおいしいカレールウがいろいろ売っているけど、ちょうどそのバリエーションが増えはじめた頃に、街から洋食屋さんが消えていったんですよね。昔はお店でしか食べられなかった味が、ある程度は家庭で作れるようになったことが影響したと思う。そんなわけで私の中ではいまでもヴーのカレーが一番なんだけど、エバラ食品の「横濱舶来亭カレーフレーク」がもしかしたら王座を奪う日が来るかもしれないという今日この頃です。

「横濱舶来亭カレーフレーク」はもともと社内向けのギフトセット用に開発された商品なんですって。それがおいしいという評判を大手スーパーのバイヤーが聞きつけて商品化したという伝説めいた事実があるとのこと。フレークといっても牛乳をかけて食べるわけではなくて、調理のときにルウが溶けやすいようにフレーク状になっているんですって。細かい工夫ですね。もちろん甘口・中辛・辛口とあります。カレーはどこまで進歩するのでしょう!?

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