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2007.01.29 (Mon)

トレハロースって・・・?


toreha-img3.jpgトレハロースって聞いたことありますか? 私はほとんど知りませんでした。アイスクリームとかの原材料に書いてあるのを見るのですが、何かの甘味料なのかなと思っていたぐらいで、気にしていなかったですね。でもこれが気にしはじめると、けっこうハマルことがわかったのですよ。

で、トレハロースって何なのかというと、やっぱり甘味料には違いないんだけど、人工のものではなくて、天然の糖質なんです。お砂糖とどう違うの? とか素朴な疑問がいろいろ出てきますが、お砂糖の原料は主にサトウキビですよね。トレハロースは、シイタケとかシメジとか、コケとか酵母とか、要するにいろんな生き物が自然に持っている糖質で、その存在自体は175年前に科学的に確認されていたんですって。

でもトレハロースを抽出する技術はとても難しくて、抽出できてもわずかな量だから、まあ実用化は不可能だろうと思われたまま、1世紀以上が過ぎたらしいのです。ところが、1994年というからまだほんの10数年前ですが、林原商事という会社が、世界で初めてトレハロースを量産する技術開発に成功したというのですよ。その結果、トレハロースの利用が急速に広まって今日に至っているというお話なのです。

詳しくはこれ↓を見てちょ。トリッキーなサイトですよ。

http://www.treha.jp/index.html

トレハロースって、見た目は砂糖みたいだけど、ずいぶん優れものなんだなぁと感心したのは、昆虫が長時間跳んでいられるのはトレハロースのおかげだという話です。人間の血糖はブドウ糖だけど、昆虫の血糖はトレハロースなんですって。昆虫は体液の中にトレハロースが蓄えられていて、それを必要なときにブドウ糖に変えていると。あんなにバタバタ羽を動かしているエネルギーの正体がトレハロースなのですよ。

そういう話も感心するのだけど、何よりもスゴイなと思うのは、100年来の課題だったトレハロースの実用化に成功したのが、日本の会社であるということではありませんか? サイトを見ると、林原商事って、岡山県にある従業員94人の会社ですよ。

グループ会社はいろいろあって、それなりに大きい会社だけど、もとは明治16年に開店した「水飴屋」なんですって。水飴って、お米のデンプンを麦芽で分解して作るのが昔からの製法らしいけど、トレハロースもでんぷんからの量産に成功したというから、最新技術にも明治以来の伝統が生きているということではないですか。

http://www.hayashibara.co.jp/

↑これが林原グループのサイトで、グループ案内→歴史とクリックすると、明治の水飴屋からの歴史が出ていて、とても興味深い。技術立国日本の粋ここにありという感じなのではないかしら。私、製品もさることながら、製品が開発される物語とか、会社の姿勢とか伝統とか、そっちの方面の説得力って大事だと思うのですよ。

あと、↓これはトレハロースのCM動画なんだけど、宇宙人が笑えますよ。なんだかものすごくトレハロースに(というか林原商事に)興味がわいてきましたよ。

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